嫌いな食べ物を克服する方法は? 好き嫌いの原因や、克服のメリットを解説
食べ物に好き嫌いがあると栄養が偏ってしまい、健康や美容に悪影響を及ぼすおそれがあります。嫌いな食べ物や苦手な食べ物があるのなら、その原因を調べた上で、克服できるよう努めてみましょう。
本記事では食べ物の好き嫌いをしてしまう原因や、嫌いな食べ物を克服するメリットと克服方法、食べ物の好き嫌いをし続けることによって生じるリスクについて解説します。
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食べ物の好き嫌いをしてしまう原因
食べ物の好き嫌いをしてしまう原因は大きく分けて2つあります。
原因①遺伝的要素
私たち人間は舌に存在する味蕾(みらい)という器官によって、甘さやしょっぱさ、酸っぱさなどを感知します。味蕾の感受性は遺伝子に影響され、脳は味蕾から送られてきたシグナルを元に、「甘い」「しょっぱい」などを認識します。
複数ある味覚のうち、酸味と苦味は腐敗や毒の可能性が高いものとみなされる仕組みです。子どもが苦味のあるピーマンや、酸味の強いレモンなどを好んで食べないのは、酸っぱさや苦さを腐敗物あるいは毒として認識するからだといわれています。
もちろん、通常のピーマンやレモンは腐敗物でも毒でもないため、味蕾が発達していく過程で徐々に苦手意識を持たなくなります。「子どもの頃は苦手だったけど、大人になったら好きになった」という食べ物が多いのは味蕾が発達した証拠です。
一方で、子どもの頃に一度苦手意識を持ったことで「ピーマンはまずい」「レモンは酸味が強すぎて食べられない」と思い込んでしまい、大人になっても嫌いな食べ物として敬遠してしまう方もいるようです。
原因②食経験・環境
人の味覚や感情、身体は密接な相互関係にあるといわれています。ものを食べたときに感じたことや、体に起こったことはセットとして記憶されます。そのため、食べ物を摂取した後に体に何らかの異変が起こったときに、その食べ物自体が苦手になってしまうケースです。
例えば、好物のケーキを大量に食べた結果、お腹を壊してしまったとします。すると、大好きだったケーキと、お腹を壊したときの苦痛がセットで記憶されてしまい、ケーキを嫌いになってしまう場合があります。
食に対する好みは人それぞれで、苦くて歯ごたえのあるものが苦手な人もいれば、甘くて軟らかい食感のものを嫌う人もいるでしょう。食の好みは生まれ付きのものも多いため、同じ家庭で育った兄弟姉妹でも好き嫌いの傾向に差がある場合があります。
食べ物の好き嫌いを克服するメリット
嫌いな食べ物を克服すると、大きく以下の2つのメリットがあります。
バランス良く栄養を補える
人は三大栄養素であるたんぱく質、脂質、糖質の他に、各種ビタミンやミネラルなどをバランス良く摂取する必要があります。食べ物に含まれる栄養素は食材や調理法によって異なるため、さまざまな栄養素をバランス良く補いたいのなら、多種多様な食べ物を摂取するのが理想です。
嫌いな食べ物を克服すれば、より多くの食べ物からまんべんなく栄養素を補えるようになります。食生活は健康や美容の基本なので、健康的な体をつくりたい方や美肌・ダイエットを目指している方にとって、嫌いな食べ物を克服するメリットは大きいでしょう。
食生活が豊かになる
嫌いな食べ物があると、メニューの選択肢が限定されてしまいます。例えばピーマンが苦手な場合、ナポリタンや青椒肉絲、酢豚など、さまざまなメニューを避けたくなってしまうでしょう。自宅なら最初から嫌いな食べ物を避けるという方法もありますが、外食の場合はそうもいかないため、食事を心から楽しめなくなるかもしれません。
嫌いな食べ物を克服すればより多くのメニューを楽しめるようになり、食生活そのものが豊かになります。
食べ物の好き嫌いを克服する方法
ここで、嫌いな食べ物を克服するために実践したい方法を2つ紹介します。
食事を長期的にとらえる
まずは、その食べ物が嫌いな原因を正確に把握するところから始めましょう。例えば同じピーマンが苦手な場合でも「苦味が嫌」「食感が苦手」など、嫌いな原因は人によってさまざまです。より詳しい原因を把握すれば、どの部分を克服すれば食べられるようになるのか明確になり、対策を講じやすくなります。
嫌いな原因が分かったら、その内容に合った対策を講じましょう。例えばピーマンの苦味が嫌いなら、繊維を断ち切るように横にカットした上で湯がくと、苦味がかなり抑えられます。食感が苦手な場合は、細かくみじん切りにしたり湯がいて軟らかくしたりすると、ピーマン特有のシャキシャキとした食感は緩和されます。このように原因に合わせて然るべき対処を施せば、苦手意識が軽減され、徐々に嫌いな食べ物を口にできるようになる方もいるでしょう。
また食材を自身で栽培したり調理したりすると、その食べ物への興味・関心が高くなるといわれています。家庭菜園が可能な食材であれば、庭やベランダに置いたプランターなどを使って栽培するところから始めてみましょう。食材が育ち、収穫する頃になれば、手塩に掛けて栽培した食べ物に愛着が湧くかもしれません。「どのような味になっただろう」「おいしく育てられたかな」といった好奇心から、嫌いな食べ物を「食べてみたい」と思う意識が芽生えやすくなります。さらにご自分の手で調理すれば、より食への関心が増し、嫌いな食べ物を克服できる可能性があります。
改めて挑戦してみる
味蕾が未発達な子どもの頃は、苦いものや酸っぱいものを、総じて自身にとって危険なものと判断してしまいがちです。しかし成長と同時に味蕾が発達すると、苦味や酸味も旨みとして認識できるようになります。
子どもの頃に苦手意識を持っていて、大人になるまで一度も口にしたことがないという場合は、思い切って嫌いな食べ物に再チャレンジしてみましょう。苦手だと思っていたものが、意外とおいしかったという新たな発見につながるかもしれません。
食べ物の好き嫌いによって偏食が長期間長引く と
嫌いな食べ物を避け続けていると偏食気味になり、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
肥満になりやすい
例えば野菜が苦手で、脂っこい肉類ばかり摂取していると、脂質過多になって肥満になる可能性があります。肥満は生活習慣病の一因とされており、放置してしまうとさまざまな疾患に罹るおそれがあります。
疾病リスクが高くなる
食べ物の好き嫌いによって偏食気味になると、必要な栄養素を補えず、大人子どもを問わず栄養失調の原因となる場合があります。日本人の三大死因であるがんや脳血管疾患、心疾患などの危険因子となる糖尿病や高血圧症、脂質異常症、動脈硬化症なども、偏食が一因になるといわれています。
肌トラブルが起こりやすい
栄養が不足すると、皮膚にも影響が出ます。偏食によってターンオーバーが乱れ、にきびや吹き出物などの肌トラブルが生じたり、皮膚が乾燥しやすくなったりする原因となります。毎日スキンケアをしているのに肌の調子が良くならないという場合は、好き嫌いが原因かもしれません。
嫌いな食べ物を克服して心と体の健康を維持しよう
食べ物を嫌いになる理由には、防御行動やこれまでの食経験、好みの個人差などが挙げられます。食べ物に好き嫌いがあると偏食気味になり、疾病リスクが高まったり、肥満や肌トラブルなどに悩まされたりする可能性があります。
まずはなぜその食べ物が嫌いなのか、その理由をしっかり突き止めた上で、原因に適した対処を行うようにしましょう。子どもの頃から苦手で大人になるまで二度と口にしてこなかったという場合は、味蕾の発達によって、食べ物の好き嫌いが変化している可能性もあります。本記事の内容を参考に、思い切って再チャレンジしてみると良いでしょう。
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